ハム続報

寿命が近づいている様子の実家のハム、寒太郎について母からメールがやってきた。
しかし、のっけからいきなり



Subject:寒太郎は心臓肥大



である。
いや、そうなんだろうけど。奥様は魔女、とかパパはニュースキャスターとかそういうノリで「寒太郎は心臓肥大」とか来られても。しかし、題名が題名だけにもう死んでしまったのかと心配しつつメール本文を読み始めた。

寒太郎は、1ヶ月前くらいから、こけてばかり、食欲も落ち、呼吸も早いので、昨日、田端の病院まで連れて行きました。心臓肥大による気管圧迫で、呼吸困難らしい。2歳4ヶ月ですが、人間で言えば84歳とか。強心剤・気管拡張剤等々の薬をもらいました。

そうか。生きてるのか、とりあえず、と、ホッとしたものの色々疑問は湧いてくる。


1)何故田端。
実家から田端までは結構かかるはずなのである。そこまで弱っているハムを運んでいったとして、た、たぶん.............山手線だろうなあ。55才になる母と弱っているハム、山手線で30分程。どうも山手線にそぐわない雰囲気を感じるのは私だけだろうか。というか、そもそも何に入れたんだ、ハム。
2)ハムに薬はどうやって与えるのか
そもそもエサをえり好みする傾向にあった寒太郎である。薬をちゃんと飲んでいるのかどうか謎。どう飲ませるのかも謎。


しかし、ここでメールが終わっていれば「もう寿命かもしれないハムスターを、わざわざ時間をかけて病院に連れて行き、大事にしている人たち」という評価なのである。なのに

病院では、レントゲンを撮られ、なかなかお目にかかれない写真でした。
パパがほしがっているので、後で、先生に頼んでみるつもり。

............すでに、何か違う目的が入っていませんか。
病院でレントゲンを見せられて、目を輝かせて楽しんでしまった母など、容易にに想像できる。そして、その勢いで家に帰り、ハムのレントゲン写真の興味深さに付いて延々と語ったに違いない。そして、当然父も「すごく見たいから次病院に行った時に貰ってきなさい」と言ったのだろう..........。


でもごめん、私も見たい。


そして最後に

帰りは、キャリーバッグに酸素を吸入後、密封して、酸素室を作り、連れ帰りました。うちでも酸素ボンベを買って、時々、酸素室を作ってやった方がいいらしい。

一見、最後までハムを大事にしようという姿勢に見える。見えるが、長年一緒に住んでいた娘はわかるのである。


「絶対、酸素室を作るという体験を出来る事に歓喜してしまう人たちだ。」


酸素室を作ってやったほうがいいらしい、ではなく、ハムを名目にして酸素室を作る事を目的に嬉々として作業するであろう..........。それにしても、今の内に酸素室を見に行こうと思っている私も私だが、一方で「次どこに埋めるつもりなのか*1」ということも確認しておいたほうがいいだろうと思った。