鶯谷は怖いか

鶯谷でトウフを食べた話を先日書いていた関係で、「鶯谷」と言うワードでとある日記をはてなのシステムが引っ掛けてきてくれた。
http://d.hatena.ne.jp/shi_mo/20040210#1076369849


ここにですね

以前電車に乗っていて不思議な
体験をしたからなのです。ずっと同じ車両にいてシラフで起きていたのですが、
なんと普通に運行していて鶯谷駅に2回も停車(停車して発車してしばらく走って
とまったところがまた鶯谷)したんですよ電車が。平日昼の出来事でした。

と言うくだりが有るんだが、そうなのだよ。鶯谷は変なのだ。私も過去に1回すごい目にあったことがあるのだ。


休日の割と早い時間の山手線だったので、車内は比較的空いていた。代々木から総武線に乗って秋葉原まで行き、そこから山手線に乗り換えた。秋葉原で、同じ車両に一緒に乗った男性がいた。彼は私の丁度対面に座って本を読み始めた。ゲームの攻略本だった。

ものすごい巨体で、黒のハイネックの長袖シャツにケミカルウォッシュのジーンズ、ニューバランスに良く似た良くわからないメーカーのスニーカー、と、モロにヲタク系の男だった。ただし、髪は短かった。アキバ系にありがちな、無造作に結んだ長髪ではなかった。

「これで長髪だったら完璧なのに」と思ったから、それは良く覚えている。

そして、問題の鶯谷駅で、私の側のドアが開き、1人女性が乗って来て、私の視界を一瞬さえぎったのだった。その女性は、私の対角線上反対にある席に収まった。茶パツの、どうやらアジア系の女性のようだった。着ているスーツがあまりにもどピンクだったので視線を取られた。

で、そちらをみてからふと、正面に視線を戻して、私は凍りついた。

目の前の人間は、全く同じ格好、同じ体型のまま女性に変わっていた。髪はロングで三つ編みをしていた。太り方も、腹だけでなく、胸も加わっていた。顔も当然違っていた。荷物も服装も何も変わっていないのに、読んでいる本もそのままなのに、中身だけが、完全に違う人になっていたのだ。

何回目をこすっても状況は変わらない。でも、さっきまで確かにあの人は男性だったのに。


そんな、事件だった。
こんなこと私だけかと思っていたら、鶯谷は怖い所らしい。ちょっと、安心したのだった。と言うわけで思わずコメントしてしまったのだった(http://d.hatena.ne.jp/shi_mo/20040217#p1)