ブルキナファソ料理召還

事前に勝手に祭を起こしていたブルキナファソ料理教室についに参加してきた。


しかし、何なんですかね。5/23は割と予定が色々かぶっていて、誘われるたびに「ああ、5/23はブルキナファソ料理教室があるからダメなんです」と断っていたのだが、皆「ブルキナファソ」に反応せず「料理教室」に反応するばかり。「こへださんと料理教室って結びつかないんですが....」

そうじゃないんだ〜!今回は、「料理教室とこへだ」ではなく「ブルキナファソとこへだ」なんだ!ソコ突っ込んでくれないとその後のめくるめく説明が展開できないではないか。料理教室と結び付けても今回は面白い返しは出来ないのだよ。


って、誰も聞きたくないと思うけどね..........(自省)。
因みに、何でそのブルキナファソ料理なのかと言うのは
http://d.hatena.ne.jp/tsubuyaki_koeda/20040415#p2
こちらをご参照あれ。


さて、ツアーご一行様は計3名。香さん、かりんさん、こへだ、KKK。KKKだが3人とも三角帽子も三角巾も失念していた。エプロンのみ。受付で国際交流シートと本日のレシピメモを受け取り、ざっと目を通す.........が、レシピの1個目がいきなり





と。
ボクとかウラとかだったらどうしようなんて心配は勿論無駄なんだよねやだなあもうブルキナファソはフランス語っていうのはわかってるじゃないか漢字なんて中国語なんてありえるはずもなくねえ奥様、と一気に考えてしまうぐらい動揺した。さすがアフリカ。「ンジャメナ」なんて挑戦的な地名がある土地だけある(国違うし)。


..........あ。日本にも





がありまんがな。しかも「ツ」なんていう街もあるし。ごめんブルキナファソ、もしかしたら深い所で通じ合える仲間かもしれない、動揺して悪かった。と、心を落ち着かせたところで次に目に入ってきたのが



ヴァカ



馬鹿。
いや、正確には「ブルヴァカソース」であるが、ヴァカはヴァカである。どうしよう、やっぱりダメかも....と思いつつ辺りを見回すと、先生発見。しかも先生のシャツかわいい。あの生地欲しい、帯にしたい、良いなあ、良いなあ、あれはかわいい........と、生地チェック。


とまあ、キョロキョロオロオロしているうちに料理教室は開始された。


しばらくして非常に重要な事に気付いた。30人ほどいるこの教室の中は
・なんらかの国際協力NGO関連の人
・フランス語がしゃべれる
人で埋め尽くされているのである。つまり、ブルキナファソに大して「単なる興味」のみを抱いて参加している輩など、KKK以外いないのである。コトあるごとに「何だか怪しい調味料だ、キター!」などと脳内祭を起こしている人間などいてはいけないような、国際協力NGOおよび「フランス語しゃべれちゃうもんね」臭が、部屋に濃密に充満しているのである。


しかもブルキナファソ、訳せば「行いの正しい人の国」。


どうしよう、今のわたしの脳内がブルキナファソ的に正しい行いでなかったら。私など、不謹慎な存在この上ない。日本だから良いものの、ブルキナファソだったら不敬罪で逮捕されるかもしれないぐらいの勢いではなかろうか。ま、まあいい。今日は平和に料理だ。


と、始まってみれば、ものすごくアバウトだったり、ものすごく細かかったり、右往左往。不思議な世界が繰り広げられる。
<テキトー部門>
・作る順番
・調味料の量
・材料の分量
・水の分量
・火加減
<綿密部門>
・オクラの刻み方
・モロヘイヤの葉っぱの処理の仕方:ちぎり方篇
・モロヘイヤの葉っぱの処理の仕方:ミョウバン

つまりだ。モロヘイヤの葉っぱについた細い茎についてはものすごく細かい指示、及び猛チェックが入るのである。しかし、料理を作る順番は適当である。

1)ハーイ、今からコンボーソースを作りマース。
2)鍋に肉をいれマース(と、牛肉を鍋に入れる)
 「先生、コンボーソースは鶏肉とレシピに書いてあるんですが」
3).........コレはブルヴァカソースデース。
4)というわけで、こっちの鍋がコンボーソースになりマース


ええんかい、そんなんで。


因みに料理の方は
パームオイル → オリーブオイル
モロヘイヤ → ホウレンソウ
オクラ → ズッキーニ
に変更すると、そのままイタリアンになるような感じ。

ベースはトマトソースに塩コショウ、お好みでにんにくだから。という訳で、どう転んでも美味しいのだった。あとは主食。パスタでも米でもパンでもなくて、「ト」。トは、粟かトウモロコシの粉(今回は日本人向けにトウモロコシの粉を使用)を溶いた、食感的には「ういろう」的な物。口の中をモッチモッチさせながら食べる感覚。しかし、これぞブルキナファソ感が薄かったので、将来ブルキナファソ料理屋を開くのはちょっと無理なような気がしたのだった.........ガックリ。

そんなこんなで腹いっぱい食べて帰路に着いた。家でまた作るかどうかは..........不明。そして、後で冷静になってみれば、ブルキナファソについて全く知識が増えなかったことに気付いたのだった。うーん、コレはリベンジなのか?