数えるということは単位があるということ
ウイルスバスターに、迷惑メールフィルターがあるのでその機能を有難く使わせていただいている。ウイルスバスターが「こいつ要らないメール」って判断すると[MEIWAKU]というヘッダをつけてくれるので、それをキーにして振り分けている。
振り分け先は「迷惑」という名のフォルダだ。
普段はそのフォルダに要らないメールが溜まっていく事に何の感慨もない。しかし、今日その中が1000を越えていたので、さすがに削除するかと空っぽにしてみたのだった。
そして先ほど「ポン」という信号音とともにメールが届いた告知が聞こえた。どれどれ、と思ってメールソフトを見てみると
迷惑(1)
となっていたのであった。正確に言えば「迷惑メールが1通届いている」なのだが、「迷惑が1」、と読むとなんだかものすごく不思議に思えてくる。
物事は、何か単位でまとめられない限りは数えられることがない。裏を返せば、数えられるということは、何らかの単位を与えられたということだ。
迷惑を数える。
どんな単位だろうと思ったらちょっとおかしくなった。
迷惑メール1通で「1メイワク」だとしたら、ピンポンダッシュは50メイワクぐらいだろうか。毎晩隣のカップルのアレ気な音が聞こえるとかは450メイワクとか。テポドンいきなり飛ばされたら50000メイワクとかで済むのだろうか。
そもそも、単位名が「メイワク」でいいのかということもある。先日の男子マラソンにちなんで「ジショウモトシサイ」なんてのもいいかもしれないが「ヘクトパスカル」よりも長い単位というのはあまりよくない気がする。
「イネムリオヤジ」「ワキガオヤジ」などもいいが、いつか「オヤジ」に短縮されたときに色々と問題が出そうなのでやめておいたほうがいいだろう。というか、そもそもそれはメイワクと言うよりも公害になるのかもしれない。
そういえば単位は人の名前に関係していることが多いから、そういうほうがいいのかもしれない。とりあえず有力候補としては「ブッシュ」「イルソン」「ナベツネ」だろうか。
ああ、でも「1ナベツネ=迷惑メール1通」ではどうも割が合わない気がする。
.............つくづく悩ましく迷惑な悩みであることだ。