地震システムへの妄想

以下の文章は、システム系・通信系の方のみご覧下さい。ややマニアックです。



先日、地震直後の震度情報の報告にかなりの時間を要し、10分程度のおくれが出た、という報道がされていた。で、その原因は「震度報告用のシステムが古いから」という話だったが、その「システムが古いから」にかなりの危険な妄想をしたのは私だけではないと思う。


1999年〜2001年、まだ私が通信/SI系のSEをやっていた頃、得意先として公共機関を持っていたことがあった。そして、得意先の執務オフィスに入ることが度々有ったのだが、その度に


 ・OASIS
 ・書院


などが、普通に置いてあり、且つ使われているのを見て、「ふ、古い.....」頭痛を覚えた記憶がある。そう、これらが象徴するように、公共機関のシステムと言うのはとんでもなく古いモノが残っている事が有るのだ。そして地震システム、いわゆる公共系のシステムにおいて「古い」などと言われてしまうと、もう妄想は膨らむばかりである。




384とか486マシンかも。だから処理速度が遅いのかもしれない。


いや、そもそもOS/2とか、NECの独自DOS/V系OSで動いていて、その変換に処理時間を要するとか十分ありえる。


ていうか多分、画面は黒くて文字は緑だよね。


システムが古い他に、通信回線も今時ISDNかも。いやむしろアナログか?


しかもそれで専用回線じゃなくてダイヤルアップだったりして。その上地震直後に輻輳防止の通信制限がかかって、実はその通信回線が非常用特別回線扱いになってなくて、繋がらなくて報告が遅れたとか。


もしかしたら非常用ってことで回線断線を恐れて無線かもしれないけど、でもそれってきっとPHSとか3Gじゃなくて、PDC系の9600だからすざまじく遅いとか。


さらに、報告を受けた先の処理側のネットワークが実はトークンリングだったりして!んで、回線遅いし混みあっちゃって情報が届かないとか。





こうして私の頭の中には、386でDOS/VNEC独自OSで動くシステムからのんびりと吐き出されたデータが、PDCの9600移動体無線回線によってヨロヨロと飛ばされて、挙句の果てにトークンリングでもたつきつつ、ようやく本部システムに届き「ああよく頑張ったね、足立区の震度5強君」などという妄想が広がったのだった。





そう、公共系ならありえない話じゃない。




というか、誰かどういう風に古いシステムだったのか知ってる方がいるはずだ.........情報を求む。だって絶対「イマドキぜってーありえねーから!」と言いながら、保守をしている人がいるはずだから(笑)。